構想
SEEKBAKOでは「ベーシックインフラ」、「拡張家族」、「仮住まい」の3つの理念を掲げています。
また、「想像力」、「一週一善」をスローガンとし、自主性を重んじ、家事当番などは作らないようにしています。
ベーシックインフラ
人が最低限生活していくのに必要なお金を国民全員に平等に配当する「ベーシックインカム」という考え方に対し、家、電気、水道、ガス、食糧、インターネット、心の拠り所、その他生活必需品が完備された生活そのものをシェアハウスという形で提供する、という考えに基づき生み出された概念です。
現在は月5万円あれば高水準の生活が保たれる家賃設定となっていますが、まだ「全住人家賃0円化計画」を諦めたわけではありません。
拡張家族
当箱住人である戸越夫妻の間には、現在幼児の子どもが1人います。
近年子育てを取り巻く環境は非常に深刻で、物騒なニュースも時折耳にしますが、血縁の垣根を越えた繋がりの中で子育てを行うことはきっと、そんな社会問題を解決する上で、ひとつのヒントに繋がるのではないかと考えています。
そして、子どもにとっても、住人の大人たちにとっても、この新しい子育てのあり方からは多くの学びが得られています。
仮住まい
ひと昔前までは考えられないほど、今はどこへでも安く移動ができ、格安で泊まることも可能になりました。最近では定額全国住み放題といったサービスまで出てきています。
そんな時代に定住するメリットはあるのでしょうか?
「少ない荷物で世界のあちこちを飛び回れる状態を作ることができれば、きっと人生はもっと豊かなものになる」
我々はそう信じており、外の世界で得た学びや発見を、『仮の住まい』であるSEEKBAKOへと持ち帰り、他の住人達とシェアすることで様々な化学変化が起こることを期待しています。
共同生活を送る上では、家事負担の偏りからトラブルに発展するケースが稀にあります。
誰かが何かをやってくれた時、そこに「ありがとう」の一言やお礼のアクションが生まれることで、そのリスクを減らすことができます。
「家の中の些細な変化に気付き、そこに誰が、どんな思いで手を加えてくれたのかということを、忙しい中でもきちんと想像することが大切」との教訓から、この言葉を掲げています。
一般的な住まいでは、毎日の家事をこなすだけでもとても大変なこと。
当箱の住人定員は7名です。
「1週間のうちに1度、住人一人一人がそのとき家に必要なこと、欠けているものを考えてきちんと補うことができれば、常に快適な生活空間は保たれる」
そう考えて、この言葉を掲げています。
「想像力」も「一週一善」も、書家として活動している元住人の黒蛇くんに書いてもらったものです。